南米諸国では、牛肉の消費量が欧米に比べても多い地域です。その量は一人当たり年間に60~100キログラムといわれています。日本人の約3~4倍という消費量です。
これらの国の主食はパンやイモ類、とうもろこしなどで野菜類の摂取は多くありません。もともと野菜を食べる習慣がないということで、私達から見ると奇異に映るだけでなく、栄養素のバランスはどうなっているのかとクビを傾げたくなってしまいます。
高たんぱく、高脂肪の食事を取り続ければ、生活習慣病を招くというのは、いまや常識です。それにもかかわらず、肥満や生活習慣病の発症率はとくに高いわけではなく、なんとも不思議な現象です。実はその秘密はマテ茶にあることが、最近の研究でわかってきたのです。
マテ茶は南米諸国では、日本の緑茶のように飲まれているといいましたが、あるいは、それ以上に愛飲されているといっても過言ではありません。
マテ茶を飲んでいる南米の人々は、マテ茶には食欲増進効果や疲労回復効果、消費促進効果があり、さらにビタミンやミネラルが豊富なので、とりたてて野菜類を摂取しなくても大丈夫と信じてきました。
こうした言い伝えは根も葉もないものではなく、実際に調べてみると、野菜に代わるだけの有効成分が含まれていることが判明したのです。
一般に野菜類にはポリフェノールや、フラボノイドが豊富に含まれています。
これらが体にさまざまな効果をもたらすわけですが、マテ茶も野菜に優るとも劣らないほどのフラボノイド類を含有していることが研究で明らかになってきたのです。
野菜をほとんど口にせず、肉食に偏りがちな食生活を続けながらも、特に太るわけでもなく、生活習慣病に罹る割合が高いわけでもない。その要因は、マテ茶に含まれる有効成分にあったのです。
マテ茶は、南米の人々の間では「飲むサラダ」と呼ばれています。
マテ茶に含まれるミネラルのうち、特に多いのがカルシウムとマグネシウム、鉄、亜鉛です。どれも日本人に不足しがちなミネラルとして知られていますが、マテ茶であればどれも手軽に補給することが出来ます。
マテ茶ならびに各種のお茶に含まれるミネラル量の比較 | ||||
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ミネラル (mg/100g) |
紅茶 | 煎茶 | 烏龍茶 | マテ茶 |
カルシウム | 430 | 300 | 330 | 792 |
マグネシウム | 200 | 200 | 200 | 340 |
鉄 | 14 | 11 | 21 | 59 |
マンガン | 35 | 30 | 70 | 96 |
亜鉛 | 3.3 | 3.3 | 2.8 | 5.6 |
カルシウムやマグネシウム、鉄、
マンガン、亜鉛など、マテ茶は
特に女性に必要なミネラルが豊富!!